ヘリコプターはエンジンが停止してしまった場合、すぐ墜落してしまうと誤解されていることが多い。実際は、単純にエンジンが停止しただけであれば、パイロットがしっかり対応できればオートローテーションにより安全に着陸できる。
オートローテーションとは、ローターとエンジンの回転がクラッチで切り離され、ローターのピッチが最小にされた状態をいう。機体の降下によりローターが回り、ローターの回転により若干の揚力が得られる。つまり、基本的にはエンジンが止まった飛行機が滑空しているのとほぼ同じ状態になる。ヘリコプターは、飛行機と比べて着陸する場所を選ばないので、そのまま着陸できるのである。(例えれば、竹とんぼを飛ばしても空中で回転が止まってそのまま落下することがないのと同じ)
オートローテーションは、ヘリコプターに必須の操縦技術であり、パイロットはその訓練を受けなければならない。技能試験においても通過する事が要求されている。
(番組評価 86/100へえ)