サー・アイザック・ニュートンは、イングランドのウールスソープ生まれ。イギリスの錬金術師・自然哲学者(物理学・天文学)・数学者。近代の大科学者の一人と評されている。
木から落ちるリンゴを見てアイザック・ニュートンが万有引力の法則に気づいたという話は有名だが、この話はヴォルテールが伝えたもので、史実である。このリンゴの木は枯れてしまったが、接木をして増やした2世代以降の木は世界各地で今も栽培されている。ニュートンのリンゴは「ケントの花(華)」といい、生食用ではなく料理用である。味は渋みと酸味が強いが、追熟させると甘く、酸の効いたいい味になるという。
1964年3月、イギリス物理学研究所より日本学士院に対してニュートンのリンゴの苗が寄贈されたが、防疫検査により、この苗木はすでに高接病ウイルスに汚染されていることが発覚。一時は焼却処分が検討されたが、学術上貴重なものであること等から例外的に東京大学理学部附属小石川植物園に隔離され、ウイルス除去の研究対象となった。1980年、ようやくこの木からウイルスに汚染されていない接ぎ穂の切り出しに成功。これ以降、ニュートンのリンゴは国内各地に移植されている。
(番組評価 78/100へえ)