山下 清(やました きよし、1922年3月10日 - 1971年7月12日)は、放浪画家。東京府東京市浅草区田中町(現・東京都台東区日本堤)に生まれる。3歳の頃、重い消化不良になり一命は取りとめたものの後遺症で軽い言語障害、知的障害に進行。小学生の頃、級友のいじめに遭い、その際ナイフで級友を傷つけたため、親も心配し千葉県市川市の知的障害者養護施設 八幡学園に収容される。学園で清は「ちぎり紙細工」を試みていたが、精神病理学者の式場隆三郎らがその才能に注目、1939年1月大阪の朝日記念会館ホールで展覧会が開催され、多くの人々を賛嘆させた。
驚異的な映像記憶力の持ち主で「花火」「桜島」など行く先々の風景を多くの貼絵にのこしているが、旅先ではほとんど絵を描くことはなく、八幡学園や実家に帰ってから、記憶をもとに一気に描くというスタイルだった。このエピソードから、サヴァン症候群である可能性が高いといわれている。
(番組評価 80/100へえ)