芸名の「緒形拳」は、劇作家北条秀司の夫人によってつけられたもので、元々は「おがた こぶし」という読みであった。
芸名の候補として、「緒形 寅蔵(おがた とらぞう)」、「緒形 掌(おがた てのひら)」、「緒形 握り拳(おがたにぎりこぶし)」などの案が上がったという。「お前の特徴は何だ」と聞かれて、とっさに「うーん、手かなあ」と答えたことから、手に関連するあらゆる単語が(現実的でないものも含めて)連想的に挙がったという。最終的に「緒形 拳(おがた こぶし)」と決めたが、周囲の誰からも「こぶし」と読まれず、「ケンさん、ケンさん」と呼ばれ続けた為に、意に反してそちらが定着してしまった、という逸話がテレビ番組「トリビアの泉」で明かされた(2006年3月1日放送)。
(番組評価 77/100へえ)