戦後ほぼ一貫して合計特殊出生率(1人の女性が一生のうちに産む子どもの数)は低下傾向にありましたが、第1次オイルショック(1973年)の翌年以降、人口の再生産を維持できるとされる2.08を下回った後は、現在に至るまで急速な低下傾向にあります。出生率の低下から実際の人口減少が起きるまでには 30年近いタイムラグがあります(これを“一世代の入れ替わりにかかる時間”と呼ぶ)。昨年より人口の減少が始まりましたが、これは1970年代半ばに出生率が2.00を下回った影響の現われです。
現在の出生率の1.29で今後とも推移したとすると2100年には4100万人(明治初期の人口)、2200年には852万人、3200年には1人ということになってしまいます。
(番組評価 82/100へえ)