野口はその伝記を読んで「あれは悪い本だ。人間は誰だってあの本のように完全ではない。また、誰もあの本のように完全でありたいとは思わない。あれは人間ではない。人生はあんなに真っ直ぐにはいかない。人生と言うものには浮き沈みがある。浮き沈みがないのは作り話だけだ」と不機嫌になった。
野口は金銭面でも、借金をしばしば踏み倒したり、結婚詐欺まがいのことをしたり、大金が手に入ると派手に遊びに使うなど、感覚がルーズだったようで、人間としての弱さも併せ持った人物だった。借金は全て友人や知人からで、現代の価値に換算すると総計2億5千万円はするといわれている。
(番組評価 70/100へえ)