イッカクは北極圏に住むクジラ目ハクジラ亜目イッカク科イッカク属に属する小型のクジラである。
イッカクの雄の特徴は1本の非常に長い牙である。この牙は、歯が変形したものである。イッカクの歯は上顎に2本の切歯があるのみであるが、雄では左側の切歯が長く伸びて牙となる。牙には左ねじ方向の螺旋状の溝がある。体長が4mから5mであるのに対し、牙の長さは3m、重さは最大10kgに達することもある。雌は通常、牙を持たず、体長は雄に比べ50cm程度小さい。まれに、2本の牙を有する雄(500頭に1頭程度)や、長い牙を有する雌が存在する。
(番組評価 88/100へえ)