アルフレッド・ノーベル(1833年10月21日 - 1896年12月10日)は、ダイナマイトの発明で知られる化学者、実業家。ノーベル賞の提唱者。スウェーデンのストックホルム生まれ。
彼は、知人の化学者アスカニオ・ソブレロが発明した爆薬、ニトログリセリンを、初めて実用化することに成功。さらにこれを改良し、安全に使えるようにしたダイナマイトを発明した。
彼はこれを工事現場での岩盤の破壊など、作業の効率化用として作ったが、戦争で人を殺す爆弾として使われているのを知り悲しみ、遺言に、ダイナマイトの発明や油田開発で得た莫大な財産を運用して、科学などに貢献した人に賞金を与えるよう言い残した。それが、ノーベル賞である。
1876年には結婚相手を見つけようと考え、女性秘書を募集する広告を出し、ベルタ・キンスキーという女性を候補とする。しかし、ベルタは既にアーサー・フォン・ズットナーという婚約者がおり、ノーベルの元を去ってフォン・ズットナーと結婚した。この2人の関係はノーベルの一方的なものに終わったが、キンスキーが平和主義者だったことが、のちのノーベル平和賞創設に関連していると考えられている。またアーサー・フォン・ズットナーは著名な数学者であり、このためノーベルは数学賞を設置しなかったという俗説がある。
同年、当時20歳のゾフィー・ヘスと出会い、交流が始まる。ゾフィーには218通の手紙を残した。しかし、1891年、ゾフィーが他の男の子を宿していることが分かると、2人の関係は急速に冷えた。ノーベルの死後、ゾフィーはこれらの手紙をノーベル財団に高額で買い取らせようとして成功したため、すべてが残っており、また、ノーベル財団により公開もされている。
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