この9の倍数の性質は,九去法という名で,古くから知られていました。
このことは次のようにして証明できます。
4桁の自然数N で1000の位の数をa,100の位の数をb,10の位の数をc,1の位の数をd とすると,もとの自然数はN =1000a +100b +10c +d となります。
ところで,1000=9×111+1,100=9×11+1,10=9×1+1だから,
N =(9×111+1)a +(9×11+1)b +(9×1+1)c +d
=9×111×a +9×11×b +9×1×c +(a +b +c +d)
=9×(111×a +11×b +1×c) +(a +b +c +d)
9×(111×a +11×b +1×c) は9の倍数になっているから,a +b +c +d が9の倍数であると,N が9の倍数になることがわかります。
簡単に言うと9×2=18、1+8=9 といった具合に。
(番組評価 82/100へえ)