ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー(1813年5月22日 - 1883年2月13日)は、歌劇の作で知られる19世紀のドイツの作曲家であり、また、理論家、文筆家としても知られる。
人格はかなり悪く、自己中心的でわがままであり、平気で嘘もついたという。ニーチェはワーグナーと決裂した後に、彼について記した自著の中で「彼は人間ではない、病だ」と表現している。若いときは偽名を使って自分の作品を絶賛する手紙を新聞社に送ったり、またパーティーで出会った貴族や起業家に「貴方に私の楽劇に出資する名誉を与えよう。」と手紙を送ったりした(融資ではなく出資である)。これに対し拒否する旨の返事が届くと「信じられない。作曲家に出資する以上のお金の使い方など何があるというのか。」と攻撃的な返事を返したという。また夜中に作曲しているときには周囲の迷惑も考えずメロディーを歌ったりする反面、自らが寝るときは昼寝でも周りがうるさくすることを許さなかったという。さらに、金銭面でもかなりルーズで、支援者から多額の借金をしても全く平気であった。また、過剰なほどの自信家で、自分は音楽史上まれに見る天才で、自分より優れた作曲家はベートーヴェンだけだと公言して憚らなかった。
(番組評価 77/100へえ)