鉛筆は、政宗の墓地である瑞鳳殿の発掘調査団長伊東信雄により発見された。政宗の鉛筆は、先端に黒鉛の塊を詰めるもの。政宗は1636年に死んだ副葬品の中から見つかったため、政宗の愛用品であったと考えられている。
発掘は1974年に行われ、鉛筆は発掘品の中から1988年に発見された。全長7.4cm、太さ0.4cm、芯は先に詰めてあり、芯の長さ1.3cm、最大直径0.43cm。キャップがついていた。キャップは木製で長さ3.0cm、直径0.6cm。鉛筆はさらに木筒に収められた状態で発見された。軸の素材はササで、日本産かその近種。芯は何かで固めてあるが、当時ヨーロッパで使われたと考えられる硫黄やアンチモンは検出されなかった。黒鉛の産地は不明。