和歌や俳諧などを嗜むなど意外と風流人の面もあった。「豊玉発句集」などを自分で書して残すほど書き溜めていた。
* 公用に 出て行く道や 春の月
* 三日月の 水の底照る 春の雨
* さしむかふ 心は清き 水かゞみ
* 水音に 添てきゝけり 川千鳥
* 山門を 見こして見ゆる 春の月
* 梅の花 一輪咲いても 梅は梅
* 春の草 五色までは 覚えけり
* うくひすや はたきの音も つひやめる
* あはら屋に 寝て居てさむし 春の月
* しれば迷い しらねば迷わぬ 恋の道
* 水の北 山の南や 春の月
* 行く年の 月日の流れ 蚊帳の外