『俺の尻をなめろ』は、モーツァルトが作曲したカノン形式の声楽曲。1782年にウィーンで作曲された。歌詞はドイツ語。6声の『俺の尻をなめろ』と3声の『俺の尻をなめろ、きれいにきれいにね』の2曲がある。ただし、後者は偽作とされている。
作曲の経緯を示す資料は残されていないが、親しい友人たちとの内輪の集まりで、大勢で歌って盛り上がるために作られたものであろう。K.231は6声のカノンなので、モーツァルトも含めて最低6人の人間が「俺の尻をなめろ」と合唱したものと想像される。
これらの曲の歌詞は、19世紀の研究者には無視されてきたが、20世紀の後半になってから一般に知られるようになり、現在では録音も行われている。
(番組評価 81/100へえ)