デンキウナギの発電器官は、筋肉細胞が「発電板」とよばれる細胞に変化したもので、数千個の発電板が並んだ発電器官は体長の3分の2ほどもあり、肛門から後ろは、ほとんどが発電器官であると言ってよいほどである。この発電器官は頭側がプラス極、尾の方がマイナス極になっている(デンキナマズは逆である)。発生する電圧は発電板1つにつき約0.15 V にすぎないが、数千個の発電板が一斉に発電することにより、最高電圧600~800 V ・電流1 A にも達する強力な電気を発生させることができる。ただし、このような高電圧の電流は、約1000分の1秒ほどしか発電しない。デンキウナギは、もっと弱い電流の電場を作ることも出来る。弱い電場を作ることにより、濁った水の中で障害物や周囲のエサを探知していると言われている。
(番組評価 83/100へえ)