昭和34年(1959年)から10年以上にわたり、当時名城大学理工学部教授(のちに学長に就任)であった小沢久之丞により、真空チューブ内にロケットを走らせるという「ロケット列車」の実験が実施された。実験で使用した車体は全長1m、直径8cm、重さ6.7kg、ロケットエンジン搭載というもので、昭和45年(1970年)の実験では1,600mを3秒で滑走し、計算上の時速2,500kmという驚異的な記録を出した。これは、東京~大阪間を14分で走り抜ける速度である。ただし実用化のためには加速時の重力(約30Gと言われる)の困難な課題があり、小沢の死去により開発は終了した。
(番組評価 88/100へえ)