天皇の声が電波に乗って正式に放送されたのは玉音放送が最初

ラジオ放送のマイクが天皇の肉声を意図せず拾ってしまい、これが放送されるというアクシデントが1928年12月の大礼観兵式に一度おこっているが、天皇の声が電波に乗って正式に放送されたのはこれが最初である。その後宮中筋は天皇の肉声を放送する事は憚り(はばかり)ありとして、極端にこれを警戒し、結局戦前において公式に玉音放送が行われたのは、上記1945年8月15日一度きりであった。